【フィギュアスケート】実は転倒より手痛い回転不足 より分かりやすい解説を! | フィギュアスケート文字動画

【フィギュアスケート】実は転倒より手痛い回転不足 より分かりやすい解説を!

1つ前の日記で、来季からフィギュアスケートのルールが変更し、エッジエラーへの減点がより厳格化されることを書きました。

フィギュアスケートを観戦の際、

「どうして転倒した選手の方がノーミスだった選手より点数がいいの!?」

と思われた経験のある方は、いらっしゃるのではないでしょうか?

ざっくり説明してしまうと、転倒によるマイナスより、それ以外のところで得たプラスのポイントの方が多かったからです。

その要因の一つに、回転不足によるマイナスが転倒による減点よりも大きいことが挙げられるかと思います。

例を上げると、ソチオリンピックの男子フリー。

羽生結弦選手は4回転サルコウを転倒しますが、回転数は足りていると判断されました。

転倒した場合、ディダクションと呼ばれる1点の減点と、出来栄え点であるGOEから減点されます。

羽生選手の場合、4回転サルコウの基礎点10.5点からGOEがマイナス3点、さらに転倒による減点が1点。

転倒した4回転サルコウの点数は10.5-3-1で6.5点。

(採点表上は、7.5点と表示され、ディダクション=転倒による減点は全体の点数からのマイナス1点となります)

※2016年2月5日追記 : その後ルール改訂され、4回転ジャンプ転倒の場合はGOEは-4となりました。

それに対し、カナダのケヴィン・レイノルズ選手は、4回転サルコウを飛んで転ぶことなく着氷しましたが、回転不足と判定されました。

回転不足の場合、4分の1足りていないとアンダーローテーションと呼ばれ基礎点が7割に、2分の1足りていないとダウングレードと呼ばれ、一つ下のジャンプの基礎点となってしまいます。(4回転サルコウなら3回転サルコウ、3回転サルコウなら2回転サルコウの点数、というふうに)

レイノルズ選手の場合、アンダーローテーションでしたので、基礎点は7割の7.4点、GOEのマイナスが-1.86、よってこのジャンプで得られた点数は5.54点となり、転倒した羽生選手よりも低くなってしまうのです(。-_-。)

回転不足によるマイナスと出来栄え(GOE)によるマイナスがダブルでくると、ちゃんと回り切って転倒するよりも手痛い減点になってしまうのです。

(ちなみに、10.5の70%、電卓で計算したら7.35となりましたが、採点表上は7.4と表示されていたので、小数第一位は四捨五入されているものと思われます)

※2016年2月5日追記 : その後ルール改訂され、4回転サルコウのアンダーローテーション時の基礎点は8.1となりました。

よって、転倒による減点より、回転不足による減点の方が大きいのです。

(ソチ五輪の採点表はこちらをご参照のこと)

アンダーローテーションでこれだけ損するということは、ダウングレードなんて取られた日には、もっと損します。

サルコウの場合、4回転なら基礎点は10.5点ですが、3回転なら4.2点ですからね(;゜0゜)

この回転不足が、複数のジャンプで起こってしまったら……

蓄積された減点によるダメージは、計り知れませんm(__)m

世界選手権SPの村上佳菜子選手なんかは、その分かりやすい例ではないでしょうか?

パッと見凄くいい演技だったので、思いの外点数が低く、観客からブーイングが起こっていましたが、採点表を見てみると、回転不足でかなり損しています>_<

以下に採点表へのリンク貼り付けておきます。

世界フィギュア2014女子SP
世界フィギュア2014女子FS

このルール、フィギュアスケートファンの方にとっては今更言うまでもない常識かとは思いますが、素人にはちょっと、分かりにくいですよねm(__)m

転倒は誰が見てもミスだと分かるけど、回転不足って、パッと見全然分からないですもん!

目の肥えたファンなら分かるかもしれないけど……わたしにはさっぱり、分かりません{(-_-)}

解説を聞いてある程度判断することは出来ますが……

自分の目では判断出来ません!

なのでテレビの解説には、

・回転不足による減点が転倒による減点より大きいことの説明
・回転数が足りているかいないか、素人にも分かる解説

の、2点をより詳しくお願いしたいです>_<

特に後者。

スローVTRを流すだけでなく、どこを起点、どこを着氷点として回転数をカウントしているのか、コマ送り写真でもなんでも、より分かりやすい資料とあわせて解説していただきたいのですが……

現実的には、難しいのでしょうか??

今後はエッジエラーによる減点も厳しくなるから、エッジエラー判定に関しても同様に。。。

よく「誰が見ても納得のいく採点システム作りを!」という声を聞きますが、少し違うように思います。

人間が採点する以上、どんなに公正に正しくつけているつもりでも、選手に対する思い込みや贔屓目といったものや、会場の盛り上がりによって映像で見るより上手く見えてしまう、といったこともあるでしょうから、完璧で一点の狂いもない正しい採点なんて存在しないと思います。

同様に、ファンも自国の選手や好きな選手には優しい目で、ライバル国の選手やあまり好きではない選手には厳しい目で見るでしょうから、全ての人が納得出来る採点なんて、絶対に無理です。

でも、どうしてその採点になったのか、分かりやすく説明することは出来るのではないでしょうか。

よく、ジャッジ(レフリー)の判定に対して不満が少ないスポーツの代表として、相撲が挙げられます。

理由は、土俵から出たら負け、足以外の体の一部が土に着いたら負けと勝負のつき方そのものが明快であることもそうですが、それ以上に、
・行司(ジャッジ)に対して物言い(不服申し立て)が出来る勝負審判が土俵下にいること・際どい判定に対しては、確認のための物言いがあり、審判部長からの詳しい説明があることが、大きいかと思います。

特に後者。

説明があるのとないのとでは、お客さんが受ける印象は随分違います!

フィギュアスケートの場合、現実的に考えて、相撲のようにその場でジャッジに対して物言いをつける、というのは難しいかと思います(。-_-。)

また、フィギュアは芸術性も問われるスポーツなので、芸術面に対する採点はより審判の好みが反映されやすく、説明が難しいかとは思います。

それでももう少し、技術とルールに対して正確な知識を持っている人からの詳しい解説があってもいいんじゃないかと思うんですよねぇ。。。

フィギュアスケートを観戦するのは、知識もあり、目も肥えたファンばかりではないのですから。。。

それでも、全てのファンを納得させることは難しいかとは思いますが……

今後のメディアの解説のあり方に、期待したいです!

だってそういうことも分かった方が、見る方だって絶対に面白いもん!

P.S.

少し話は戻りますが、転倒によるマイナスより回転不足による減点の方が大きいのは、転倒によるマイナスを恐れて選手が大技に挑戦しなくなることを防ぐため、回転不足によるデメリットを厳しくすることで、選手達により正確で高さのあるジャンプを飛んでもらい、全体のレベル向上のため、という狙いがあるものと思っています。

回転不足より転倒による減点を大きくしてくれた方が、一般人には分かりやすいですけどね(苦笑)

そういったことも含めて、より明確な説明を期待したいですね^ ^

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