こんにちは^ ^
ペパーミントあいです。
四大陸選手権2016 男子シングルFS(フリースケーティング)の感想です。
以下、滑走順に感想を述べさせていただきます。
略称表記について
※ジャンプは略称にて表記させていただきます。
難易度が高い順に
- A(アクセル)
- Lz(ルッツ)
- F(フリップ)
- Lo(ループ)
- S(サルコウ)
- T(トーループ)
となり、各ジャンプ名の頭につく数字は回転数です。
ジャンプについて、詳しくは下記記事をご参照いただければと思います。
☆♪感動!初めて……初めて、フリップとルッツの区別が出来た!おすすめフィギュア記事のご紹介♪☆ » ペパーミントダイアリー2
※回転不足は以下の略称表記とさせていただきます。
・UR=アンダーローテーション=1/4回転不足。基礎点は7割。
・DG=ダウングレード=1/2回転不足。基礎点は1回転少ないジャンプの基礎点。
※エッジエラーは「e」にて表記させていただきます。
・ルッツ : 踏切がアウトエッジでなければならない。インサイドエッジだとe。
・フリップ : 踏切がインサイドエッジでなければならない。アウトエッジだとe。
※不明確(フラット)な場合は、いずれも「!」
※ほぼメモなので、多少の乱文はご容赦下さい。また、多少の率直すぎる感想もご了承願います。
第一グループ
ケビン・レイノルズ (カナダ) 25歳
SP : 20位、55.14
コーチ : ジョアン・マクラウド
FS楽曲 : 映画「グランドピアノ 狙われた黒鍵」より
振付 : マーク・ピレイ
主なタイトル : 2013年四大陸選手権優勝
(フジテレビ中継より引用)
貴族風の衣装で登場。
冒頭の4Sは決まったかに見えたがUR。
続く4TもUR。
2Aは綺麗に決まる。(予定は3A)
後半。
3F-3T-2Loは着氷で詰まり、わずかにマイナス評価。
続く2Aは転倒。
続く3Lzは、次の動きへの繋ぎが綺麗。
3S-3Loは着氷で詰まり、マイナス評価。
3Sはステッピングアウト。
演技後は暖かい拍手。
3Aが2Aになったことで、その後の演技構成を変えなければならなくなり、大変だったと思うが、いい演技だった!
技術点 : 68.85
演技構成点 : 75.88
減点 : -1.00
FS合計 : 143.73
トータル : 198.87
暫定 : 1位
FS : 8位
最終 : 11位
第三グループ
マイケル・クリスチャン・マルティネス (フィリピン) 19歳
SP : 9位、69.15
シーズンベスト : 148.12
コーチ : ピーター・コンカセム
FS楽曲 : ロミオとジュリエット
振付 : ニコライ・モロゾフ
主なタイトル : GPシリーズ中国杯6位
(フジテレビ中継より引用)
王子様風の衣装で登場。
冒頭の3Lz-3Tは着氷が乱れ、3TがUR。
3A-2Tのコンビネーションは着氷がやや詰まりマイナス評価。
3Fは着氷が乱れたが、その前に見せたイナバウアーは綺麗だった。
後半。
イーグルの変形(正式名称分からず)で歓声が上がる。
3Aは着氷が詰まりマイナス評価。
3Lzは綺麗に決まった。
美しいスパイラルからの2A-2Tも無事成功。
3Sは次の動きへの繋ぎがスムーズ。
最後の3Loも綺麗に決まった。
コンビネーションスピンでは8回転のビールマンスピン。男子では珍しい。
演技後は笑顔で歓声に応える。
ジャンプでの評価は高くないものの、スピンやスパイラル、イナバウアーなど、柔軟性のあるポジションは綺麗で見応えあり。
技術点 : 71.64
演技構成点 : 70.80
FS合計 : 142.44
トータル : 211.59
暫定 : 1位
FS : 9位
最終 : 9位
田中刑事 (日本) 21歳
SP : 7位、74.82
シーズンベスト : 161.16
コーチ : 林祐輔
FS楽曲 : オペラ「椿姫」より
振付 : マッシモ・スカリ
主なタイトル : GPシリーズNHK杯5位
(フジテレビ中継より引用)
紫の貴族風の衣装で登場。
冒頭の4SはURで転倒。
続く3Aは綺麗に決まる。
3F-3Tは3Tに高さがあった。次の動きへの繋ぎも綺麗。
乾杯の歌に合わせてのステップシークエンスは動きに緩急があり、見応えあり。評価はレベル3。
後半。
3Aは1Aに。。。
3Lzは綺麗に決まる。
3S-2T-2Loの3連続も綺麗に決まる。
3Lo-2Tも流れがあり綺麗。
最後の3Fは流れがあった。
とてもいい演技だった。
特にステップが良かった。
成長を感じた。
技術点 : 71.80
演技構成点 : 77.08
減点 : -1.00
FS合計 : 147.88
トータル : 222.70
暫定 : 1位
FS : 7位
最終 : 6位
マックス・アーロン (アメリカ) 23歳
SP : 8位、69.48
シーズンベスト : 172.28
コーチ : トム・ザカライセック
FS楽曲 : 映画「ブラックスワン」より
振付 : フィリップ・ミルズ
主なタイトル : 全米選手権2位、GPシリーズ スケートアメリカ優勝
(フジテレビ中継より引用)
上下黒の地味な衣装で登場。
冒頭の4Sは手をつく。
3A-2Tは、3Aに高さがあった。
3Loも無事成功。
後半。
曲が盛り上がったところでの4Sは、単独でステップアウト。
続くアクセルもシングルに。
3Lz-1Lo-3Sの3連続は綺麗に決まる。
3Lz-3Tはやや詰まり気味の着氷だったが、辛うじて評価はプラス。
最後の2Aは流れ良く決まる。
演技後は、疲れたような残念そうな表情。
技術点 : 75.10
演技構成点 : 76.36
FS合計 : 151.46
トータル : 220.94
暫定 : 2位
FS : 6位
最終 : 7位
キム・ジンソ (韓国) 19歳
SP : 12位、65.13
シーズンベスト : 144.30
コーチ : シン・ヘスク、無良隆志
FS楽曲 : 雨に唱えば
振付 : 宮本賢二
主なタイトル : 韓国選手権2位
(フジテレビ中継より引用)
濃いグレーのスーツのベスト+紫のネクタイで登場。
冒頭の4Tは着氷が乱れるが、根性で着氷した印象。
3A-2Tは間にターンが入り、コンビネーションとして認定されずSEQ扱い。
次のコンビネーションは単独の3Lzに。
続く3Loは流れがあり綺麗。
後半。
3Aは堪えるような着氷でマイナス評価。
3Lz-2Tは無事成功。
3Sは尻餅を堪えるような着氷。
3連続は2A-1T-1Loに。
演技後は笑顔で拍手に応えた。
足の強い選手とのことで、転倒しそうなジャンプを足の強さで堪えているところが多く見られた。
反面、力任せの着氷が課題かも。。。
トータルでシーズンベストを更新!
技術点 : 65.76
演技構成点 : 70.54
FS合計 : 136.30
トータル : 201.43
暫定 : 4位
FS : 11位
最終 : 10位
宋楠 (中国) 25歳
宋楠=日本語読み : ソウ・ナン、英語読み : ナン・ソン
SP : 11位、66.04
シーズンベスト : 135.64
コーチ : ウェイ・リー
FS楽曲 : 映画「セブンソード」より
振付 : デヴィッド・ウィルソン
主なタイトル : 2014年四大陸選手権3位
(フジテレビ中継より引用)
茶色と黒の品のいい衣装で登場。
冒頭の3Aは手をつく。
3A-2Tのコンビネーションは無事成功。
3Loは成功するも評価はマイナス。
後半。
3Lzは着氷が乱れる。
続くコンビネーションは2Lz-2Tに。
3Sは堪えるような着氷。
曲が盛り上がったところでの2A-3Tは綺麗に決まった。
最後の2Aは流れ良く決まった。
前日の練習で怪我をし、その日の公式練習には姿を見せなかったとのこと。
そんな中でよくまとめたと思う。
元々実力のある選手であることは感じられた。
技術点 : 63.35
演技構成点 : 65.42
FS合計 : 128.77
トータル : 194.81
暫定 : 6位
FS : 15位
最終 : 12位
最終グループ
グラント・ホクスタイン (アメリカ) 25歳
SP : 6位、75.79
シーズンベスト : 161.33
コーチ : ピーター・オペガード、カレン・クワン・オペガード
FS楽曲 : レ・ミゼラブル
振付 : ピーター・オペガード
主なタイトル : 全米選手権4位
(フジテレビ中継より引用)
上下黒の衣装で登場。袖がシースルーになっているのが可愛い。
冒頭の4Tは転倒。
続くアクセルはシングルに。
3Lzは流れ良く決まったかに見えたがエッジが不明確の「!」判定。
後半。
3Aは手をつく。
続くシットスピンのポジションは綺麗だった。
曲が盛り上がったところでの3Lz-1Lo-3Sは、ルッツが「!」。
続くループは2Loに。
3Fは無事成功。
最後の3T-2Tは綺麗に決まった。
演技後はやや納得のいかない表情だった。
ジャンプでのミスはあったが、スケーティングや表現はとてもいいものを持った選手だと思う。
ルッツに癖があるようだ。
技術点 : 65.91
演技構成点 : 75.64
減点 : -1.00
FS合計 : 140.55
トータル : 216.34
暫定 : 3位
FS : 10位
最終 : 8位
宇野昌磨 (日本) 18歳
SP : 2位、92.99
シーズンベスト : 190.32
コーチ : 山田満知子、樋口美穂子
FS楽曲 : トゥーランドット
振付 : 樋口美穂子
主なタイトル : 全米選手権2位、GPファイル3位
(フジテレビ中継より引用)
冒頭の4Tは着氷が乱れる。
イーグルからの3A-3Tは綺麗に決まり、高評価。
続く単独の3Aも綺麗に決まり、高評価。
後半。
3Loも綺麗に決まる。
続く3Sも流れがあり、綺麗。
4Tは途中で回転が開き、DG。コンビネーションも入らなかったため、リピート扱い。
3Lzは流れ良く決まる。
2A-1Lo-3Fの3連続はバッチリ決まって高評価。
曲が盛り上がる直前のイーグルで歓声。
演技後は苦笑いしながら首を傾げる。
お客さんからは大歓声があがった。
技術点 : 87.60
演技構成点 : 89.22
FS合計 : 176.82
トータル : 269.81
暫定 : 1位
FS : 5位
最終 : 4位
閻涵 (中国) 19歳
閻涵=日本語読み : エン・カン、英語読み : ハン・ヤン
SP : 3位、89.57
シーズンベスト : 156.36
コーチ : シューグァン・ジア
FS楽曲 : 映画「ロミオとジュリエット」より
振付 : ローリー・ニコル
主なタイトル : GPシリーズ中国杯3位、2015年四大陸選手権3位
(フジテレビ中継より引用)
黒いズボンにネイビーのTシャツで登場。
冒頭の3A-3Tは、3Aに高さと飛距離があり盛り上がったが、3Tで着氷が乱れる。
続く4T-2Tは綺麗に決まり、高評価。
単独の4Tは堪えるような着氷だったが、辛うじて評価はプラス。高さはあった。
後半。
3Aは綺麗に決まり高評価。次の動きへの流れもいい。
続く3Loも流れるように決まる。
3Lz-2T-2Loは、堪えるような着氷だったが評価は辛うじてプラス。
続く3Sも成功。
最後の3Fも綺麗に決まった。
演技後はスタンディングオベーション!
歓声に応えたあと、笑顔が溢れた。
トータルでシーズンベストを更新!
技術点 : 96.26
演技構成点 : 85.72
FS合計 : 181.98
トータル : 271.55
暫定 : 1位
FS : 3位
最終 : 3位
無良崇人 (日本) 25歳
SP : 4位、89.08
シーズンベスト : 153.92
コーチ : 無良隆志
FS楽曲 : シルク・ドゥ・ソレイユ「0(オー)」より
振付 : ジェフリー・バトル
主なタイトル : 全米選手権3位、2014年四大陸選手権優勝
(フジテレビ中継より引用)
冒頭の4Tは高さがあり、綺麗に決まって高評価。
続く4T-2Tも綺麗に決まる。次の動きへの流れもいい。
3Aは、高さはあったものの着氷が乱れる。
3Sは流れるように決まった。
ステップシークエンスの途中で躓く場面はあったが、レベル4を獲得。評価も辛うじてプラス。
後半。
3A-3Tは綺麗に決まり、高評価。
3Loも無事成功。
3F-1Lo-2Sの3連続も無事成功。
ここから曲が盛り上がる。
最後の3Lzも流れるように決まった。
演技後はスタンディングオベーションだったが、アクセルのミスが納得いかないのか、首を振っていた。
トータルでシーズンベストを更新!
キス&クライでは笑顔を見せた。
ジャンプだけでなく、繋ぎの動きやステップ、スピンも退屈する場面がなかった!
表現に磨きがかかっているように思う。
技術点 : 93.39
演技構成点 : 85.96
FS合計 : 179.35
トータル : 268.43
暫定 : 3位
FS : 4位
最終 : 5位
金博洋 (中国) 18歳
金博洋=日本語読み : キン・ハクヨウ、英語読み : ボーヤン・ジン
SP : 1位、98.45
シーズンベスト : 173.11
コーチ : シュウ・ツァオシャオ
FS楽曲 : 映画「ヒックとドラゴン2」より
振付 : ジャスティン・ディロン
主なタイトル : GPシリーズNHK杯2位
(フジテレビ中継より引用)
冒頭、注目の4Lzは高さがあり、綺麗に決まって高評価。
続く4Sも綺麗に決まって高評価。
3A-1Lo-3Sの3連続は、3Sで着氷が乱れる。
後半。
4T-2Tは着氷がやや詰まるも、評価は辛うじてプラス。
単独の4Tは綺麗に決まった!
3Lz-3Tも無事成功。
3Aも成功。
最後の3Fも成功。
演技後はガッツポーズ!お客さんもスタンディングオベーション!
初めて4本の4回転を決めた!
点数が発表された瞬間、歓声がわく。
コーチも本人も笑顔。
シーズンベストを更新!
コレオやステップ、スケーティングの面ではまだ荒削りな部分は感じるものの、ジャンプに関しては本当に天才的だと思う。
技術点 : 110.66
演技構成点 : 80.72
FS合計 : 191.38
トータル : 289.83
暫定 : 1位
FS : 2位
最終 : 2位
パトリック・チャン (カナダ) 25歳
SP : 5位、86.22
シーズンベスト : 192.84
コーチ : キャシー・ジョンソン
FS楽曲 : ショパン セレクション
振付 : デヴィッド・ウィルソン
主なタイトル : 2011-2013世界選手権3連覇、2009・2012四大陸選手権優勝
(フジテレビ中継より引用)
黒の上下で登場。トップスのコットン素材がおしゃれ。
冒頭の4T-3Tは高さもあり、飛距離もあり、とても綺麗!満点に近い高評価!
続く3Aも凄くいいジャンプ!こちらも+2.43。
続く単独4Tも綺麗に決まり、高評価。
後半。
3A-2Tも綺麗に決まり高評価。
3Lz-2T-2Loの3連続も綺麗に決まる。
続く3Loも流れがあり、綺麗。
3Sも綺麗に決まった。
最後の3Fも流れるように決まった!
快心の出来に、演技後はガッツポーズ&スタンディングオベーション!
点数が発表されると、キス&クライでも笑顔を見せた。
わずかに金博洋を上回っての逆転優勝!
最後まで流れが途切れることなく演技が終わった。
ただただ見惚れた。
本田武史さんは「一呼吸で終わったような演技だった」とのこと。
まさに!
技術点 : 106.85
演技構成点 : 97.14
FS合計 : 203.99
トータル : 290.21
暫定 : 1位
FS : 1位
最終 : 1位
感想&まとめ
結果、本大会の順位は、以下のようになりました。
1 | パトリック・チャン (カナダ) | 290.21 |
2 | 金博洋 (中国) | 289.82 |
3 | 閻涵 (中国) | 271.55 |
4 | 宇野昌磨 (日本) | 269.81 |
5 | 無良崇人 (日本) | 268.43 |
6 | 田中刑事 (日本) | 222.70 |
7 | マックス・アーロン (アメリカ) | 220.94 |
8 | グラント・ホクスタイン (アメリカ) | 216.34 |
9 | マイケル・クリスチャン・マルティネス (フィリピン) | 211.59 |
10 | キム・ジンソ (韓国) | 201.43 |
11 | ケビン・レイノルズ (カナダ) | 198.87 |
12 | 宋楠 (中国) | 194.81 |
本大会の詳細は、下記サイトでもご確認いただけます。
四大陸選手権・男子FS | フィギュアスケート | 実況 | スポーツナビ
四大陸選手権2016 男子FS 採点表
パトリック・チャン選手、ただただ凄かったですね!
まだ本調子ではないものと思っていましたが……完全復活の演技が見れて、とても嬉しいですvv
最終滑走でバッチリ締めてくれましたね^o^
金博洋選手も、本大会で初めてFSでの4回転ジャンプ4本に成功!
こちらも歴史的瞬間を見ることが出来て、嬉しい限りです!
一方で、宇野昌磨選手にとっては、悔しかったでしょうね>_<
3位の閻涵選手とは僅差なので、4Tがどちらか片方だけでも決まっていれば、あるいはコンビネーションだけでも入っていれば、といったところです。
でも、演技構成点ではパトリック・チャン選手に次いでの高評価。
この悔しさは、次の世界選手権でぶつけてほしいです!
日本人選手が一人も表彰台に乗れなかったのは残念ではありますが、4,5,6位と続いているのは、これはこれでいいことかなと思います(苦笑)
無良君も田中君も、とても成長を感じた大会でした!
今季から復活のケビン・レイノルズ選手も、SP20位から順位を上げて、総合11位と健闘
見どころ満載の大会でした^ ^
パトリック・チャン選手が完全復活したので、世界選手権が断然楽しみになってきましたね♪
ハイレベルな戦いが期待出来そうで、楽しみですvv
その時までみんな、怪我のないよう気を付けて、充実した練習をしてほしいです!
以上、ペパーミントあいがお届けいたしました!
関連記事
同大会 その他の種目の感想も、別途語らせていただきました!
よろしければあわせてお付き合いいただけると嬉しいです^ ^
- [ai] 四大陸選手権2016 女子SP 感想
- [ai] 四大陸選手権2016 男子SP 感想
- [ai] 四大陸選手権2016 女子FS 感想
- [ai] 四大陸選手権2016 エキシビジョン 感想
2015-2016シーズンのまとめはこちらです。