[ai] 大技に挑戦するか、完成度と表現力で勝負するか。どちらもそれぞれに美徳だと思うのです。 | フィギュアスケート文字動画

[ai] 大技に挑戦するか、完成度と表現力で勝負するか。どちらもそれぞれに美徳だと思うのです。

こんにちは^ ^

ペパーミントあいです。

先日、年始に放送された「炎の体育会TV」を見ました。

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炎の体育会TV

人気子役でフィギュアスケート選手でもある本田望結さんが、妹の紗来(さら)ちゃんと一緒にエフゲニー・プルシェンコ選手主催のアイスショーに出演者として招待され、その舞台裏の様子が放送されていました。

その中で、プルシェンコ選手が望結さんに言っていたことにとても感銘を受けたので、ご紹介したいと思います。

時には完成度で勝負することがベストな場合もある

ショーの中で、望結さんが当初の予定ではトリプルサルコウを跳ぶところが、プルシェンコさんがショーとして披露するのには程遠い完成度と判断したため、ダブルアクセルに変更する、という場面がありました。

望結さんにとっては、とても悔しい結果になったかと思います。
(望結さんの年齢でダブルアクセルが跳べるのも、正直凄いと思いますが;;)

でもそのことについて、プルシェンコ選手は、望結さんに「試合ではその時々で自分のベストを出さなければならない。時には闇雲に難しい技にチャレンジするのではなく、確実に美しく決められる技を披露することがベストな選択になる場合もある」ことを教えたかった、と話していました。

これを聞いて、わたしは少し意外に感じました。

プルシェンコ選手といえば、バンクーバー五輪で銀メダルを獲得した際、「4回転ジャンプを跳ばなかった選手が金で、4回転を跳んだ自分が銀なのはおかしい」という内容の発言をして、話題になった方です。

その時は正直、プルシェンコ選手ほどの人が金メダルじゃないのは気に入らないからってジャッジのせいにするなんて見苦しいな、と感じてしまったのですが、その後、4回転ジャンプの基礎点が底上げされるようルールが変わり、フィギュアスケートの男子シングルは4回転ジャンプを跳んでなんぼ、の時代になりました!

今なら、プルシェンコ選手がこう言ったのは、負け惜しみでジャッジ批判をしたのではなく、「もっとみんなが4回転ジャンプを跳びたくなるようなルールにした方がいい」「その方がフィギュアスケートは絶対面白くなる!」という意図の発言であったと分かります。

そんなプルシェンコ選手なので、てっきり「難易度の高い技に挑んでこそ真のアスリート!」「完成度で勝負するなんて逃げだ!」という考えの方だと思っていたのですが……

そんなことはありませんでした。

大技勝負も完成度勝負も、それぞれにリスクはある

スポーツに関する報道を見ていると、「難易度の高い大技に挑戦することこそ美徳」という風潮を強く感じます。

決められるか分からない大技に挑む選手のチャレンジ精神は、確かに尊敬に値するものだと、わたしも思います。

でもだからといって、完成度重視の選手が逃げている、アスリート精神がないとは、全く思いません。

確実に決められるか分からない大技に挑戦する選手の方がチャレンジ精神を感じ、完成度重視の選手より清々しく感じる気持ちは分からないではないですが、チャレンジ精神ばかりひたすら賞賛するような報道や、完成度重視の選手を「逃げ」と批判することに対しては、ちょっと賛同出来かねます。

例えばフィギュアスケートの場合、完成度重視のプログラム構成にする場合、確実に決めるために構成する技の基礎点を低めに設定しなければなりません。

それは、難易度の高い技をプログラムに組み込んでいるライバルよりも相当高い完成度でGOE(出来栄え)での加点をもらい、表現力を上げて演技構成点での評価も高く得なければならないため、少しでも完成度が落ちれば命取りです。

完成度重視のプログラム構成を組んでくる選手はたくさんいますが、本当に当初思い描いていたであろう完成度で披露出来る選手は少ないです。

大技に挑む選手は失敗するリスクがありますが、完成度重視の選手の場合、技による基礎点が低いというハンデを負わなければなりません。

並みの完成度では補えないこと。それは何のリスクもないことなのでしょうか?

そもそも、挑戦すれば結果が約束されているなら挑戦じゃない

そもそも、大技に挑戦さえすれば、決まろうが決まらなかろうが、またその他の部分で取りこぼしがあろうが確実に結果がついてくるのであれば、そんなのは挑戦でもなんでもないと思います。

決まらなくたって挑戦している「フリ」だけしていればいいんですから。

確実に決まるか分からないから大技、挑戦と呼ぶのではないでしょうか?

選手もそれを承知した上で挑んでいるのだから、ファンもともにリスクを背負い、上手くいかなかった場合の結果も真摯に受け止めるべきだと、わたしは思います。

選手にとっては永遠の課題

技の難度を上げることがベストな演技に繋がるのか、完成度重視にした方がいいのかは、全ての選手にとって永遠の課題だと思います。

選手によって向き不向きもあれば、その時々のコンディションによっても変ってくるでしょうから、100%を発揮することって、想像しているよりも難しいことなんだろうなと思います。

でも、ファンにとってはどちらもそれぞれに見応えがあります!

難易度重視のプログラムなら技の難度の高さに「おぉー!」となるし、完成度と表現力重視のプログラムなら、その美しさにうっとり楽しむことが出来る。

フィギュアスケートって、奥が深くて面白いスポーツですね♪

何にせよ、ファンとしては、全ての選手がそれぞれにベストを発揮した試合が見たいものです。

以上、ペパーミントあいがお届けいたしました!